大津市の交通事故で、亡くなられた伊藤雅宮ちゃんと、原田優衣ちゃんのご冥福をお祈り申し上げます。
残されたご家族の皆さんは、言葉にできないほどの悲しみや無念さを感じられていることと思います。
お力落としのことと思いますが、どうか気をしっかりお持ちくださいませ。心からお悔やみ申し上げます。
こんにちは。アイボパパです。
昨日の事故で被害にあわれた方々を思うと、いたたまれない気持ちです。
「トリアージ」が行われたようで、多数の負傷者がいて壮絶な状況であったと思います。
今回の事故、誰も説明のつかないようにも思いますが、ハンドルを握る一人として、加害者になりうるんだと自覚し肝に銘じたいと思います。
この世の未来を担うはずの尊い命を、決して無駄にしないために、ドライバー全員が意識しなおすべきではないでしょうか!
ここで、トリアージについて説明したいと思います。
人材、資源が圧倒的に制約される災害(事故)現場において、多数の傷病者を短時間に「重症度」「緊急度」で判断・分類し治療と搬送の優先度を決める事です。
これにより、医療資源の制約された状況下で、最善の救命効果を得るようにします。
判定基準は以下:
①総傷病者数
②医療機関の許容量・医療レベル
③搬送能力
④重症度・予後・合併症
⑤現場での応急処置能力
⑥治療に要するまでの時間・医療資源
具体的には、START法(歩けるか・呼吸してるか・呼吸数・動脈を触知できるか・意識があるか)等で判断します。
START法は一時トリアージで行われ、より詳細な二次トリアージを行うことが前提です。
※実際の現場では不十分な情報のもとに行われるため、特別な訓練を受け、高度な知識のもった人が行います。
上記の方法で傷病者を重症度で選別した後、トリアージタッグをつけていきます。
トリアージタッグは、4段階に色分けされていて、原則、右手首の関節部にタグをつけます。
このトリアージタグは、阪神・淡路大震災を契機に規格統一され、医療先進国でも日本のみです。
トリアージタグの色分け
- 黒(0):救命不可・死亡及びその状況下では救命不可能と判断された傷病
- 赤(Ⅰ):緊急治療・生命を脅かされる重篤の状態で、救命の可能性があるもの
- 黄(Ⅱ):要治療・生命が脅かされるほど重篤ではないが、搬送が必要なもの
- 緑(Ⅲ):歩行可能・軽症で搬送が必要ないもの
※トリアージタッグは、救急隊員や看護師などのスタッフも行います。
時間がある限り、繰り返し行われます。
搬送順位は、赤→黄→緑→黒
今回の事故で、黒いトリアージタッグを付けた園児が二名いたそうです。
「哀悼の意を表します」。
最後まで、お付き合い頂きありがとうございます。