予てから書こうと思ってた内容、「動物(ヒト)の自然治癒力」。
十数年前に読んだ「神秘の治癒力」を久々に読み返し、とても共感できる内容なのでシェアしたいと思います。
「神秘の治癒力」の著者は、獣医師の永田高司先生です。
ご自身の臨床経験を元に書かれていて、非常に分かりやすく解説されてます。
少し現代医療を否定するような内容かもしれませんが、あながち間違いではないと思います。
それでは、早速見ていきましょう!
目次
まえがき
猫や犬、鳥類等に特異性がないわけではないが、ほとんどの治療法や薬は哺乳類も鳥類も爬虫類も共通してる。
大局的に見れば、動物の病気や怪我に対する治療法はみんな同じで、獣医師が使っている薬はほとんどすべてが人間用に開発されたものである。
動物の病気の90%は、現代医学的治療をしないほうが早く治る
動物の自然治癒力は神業である。
犬が足の怪我した場合、生体として第一に止血。止血機序は人と全く同じように行われ、上皮細胞増殖して傷跡が元通りに治っていく。
この治癒過程は、風邪で喉の粘膜がただれた時や、爪が剥がれた指も同じような治癒過程で修復される。
自然治癒のメカニズムは一個の受精卵が二個、四個、八個、十六個と分裂を繰り返し、最後は何十億と言う細胞に増殖する。
その増殖したものは、心臓の筋肉細胞になったり、肝臓の細胞になったりする。
つまり生物発生の神秘と源が同一であり、自然治癒は人知の遠く及ばない神秘の世界で、神秘の力で行われているのだ。
例として、発熱した子供に解熱鎮痛剤を投薬すると一時的に熱が下がるものの、何も治療しなかった子供より発熱のあった日数は長くなる。
これはウイルス感染に対して生体防御反応がおこり、熱に弱いウイルスと闘う仕組みを、解熱鎮痛剤で止めてしまうから。
発熱にともなう頭痛も、安静を余儀なくし体力の消耗を控える為にあり、咳や嘔吐や下痢なども、身体に毒性な物質を体外に排除しようとする。
これらを、解熱鎮痛剤で止めるのだから治癒日数は伸びるのは常識である。
医者が薬を出す理由
ほとんどの病気は医者が治すものではなく、自然に治る。
これは医療関係者ならばみんな分かってるはずなのに、現状は医者が不必要な治療を施したり、投薬されないと気が済まない患者さんも少なくない。
医者が薬をだす理由は、二つ考えられる。
ひとつはたくさん薬を出したほうが、医者がもうかるから。
もう一つは教育の問題がある。これは医療者側と患者側の両方に言える。
日本では風邪を引くと医者に掛かるか、市販の風邪薬を買って飲む。
医者は風邪の患者に対して、抗生物質、抗ヒスタミン剤、ビタミン剤を注射したり、投薬したりする。
しかし、この薬で治癒に繋がる薬は一つもない。もちろん医者は知ってるが、風邪にはこの薬をだすのが一般的だから投薬する。
風邪にビタミン剤も全く効果がないと言う、データーが出ている。
風邪の症状を弱める(止める)抗ヒスタミン剤は治癒と言う観点では意味は無いが、症状を緩和することは可能だ。
患者側も病院に行って薬も無しに帰らされたら、不満に思う人は少なくない。
あの先生に診てもらったら何もしてくれなかったと言う。
いかなる薬も動物にとって毒物である
薬が病気を治したと実感できる例は、決して多くない。
その逆に、薬をやめたら病気が治ったという例は数多く印象に残っている。
もし日本に薬というものがなかったなら、その為に不幸になる動物よりも、その為に幸せになる動物の方が多いであろう。
もっと言えば医療機関に掛かって楽になる動物より、医療機関に掛かったばっかりに苦しみが増えたり、苦しみが長引いた動物の方が多いのではないか。
人間も動物であり特別なものではない。医療機関に掛かる場合にはこころしなければならない。
また薬の効くかどうかを調べる(治験)に関しても、各機関の癒着していることは今や周知の事実である。
薬がもつ”おまじない”の役割
狭心症の治療に関する研究報告で面白いものがある。
狭心症の患者さんたちを無作為に二つのグループに分け、一方の患者さんには足の血管を心臓に移植し、もう一方は手術の真似だけして何もしなかった。
結果は何もしなかった方が予後が良かったそう。
このような効果を医学用語で、プラシーボとよんでいる。
他には、高血圧の薬と言いながら砂糖をなめさせてたら、ほんとうに血圧が下がったというデータもある。
これらの事柄は、病気から回復するには「自分の病気は治るんだ」と言う無意識の心を持つことが非常に大切であり、自然治癒力に繋がる。
まとめ
いかがでしたか?
なかには、この考えは間違ってると思う医療者従事者もいるかも知れませんね。
今日は、ここで一旦区切りたいと思います。明日は、続きからです。
最後まで、お付き合い頂きありがとうございます。