AIBO blog by DAIKI

最愛のアイボとの想い出 毎月4日は100%更新します ※旅行中を除く

SIRSって、なんの事???

こんにちは。アイボパパです。


今日は、病気(疾患)の話、SIRS についてです。 (約4分前後で読めます。最後まで、お付き合いください)。


目次

SIRSの読み方

SIRSを、サーズと読まれた方はいませんか?


サーズ(SARS)と読んだ方は、2002年に中国南部広東省からアジアとカナダを中心に、32の地域や国々へ拡大した原因不明の重症呼吸器疾患の事を思い出しのではないでしょうか?


せっかくなのでサーズ(SARS)の事も、少し触れたいと思います。


サーズは、世界規模クラスの感染症パンデミックを起こし、わずか9か月で約800人が死亡し、患者数は8000人を超えました。


病原体は、いわゆる風邪の30%で見られるコロナウイルスに属する、新型のSARSコロナウイルスです。


新興感染症は、人類撲滅するかもしれない猛威を振るいます。怖いですよね!



SIRSは、systemic inflammatory response syndromeの略語で、サースと読みます。


SIRSは、どんな疾患?


正確には疾患ではありません。


SIRSは、全身性炎症反応性症候群の事で、「~症候群」は、疾患名ではなく、病態を表す総称なんです。

SIRSは侵襲(細胞,組織を損傷する内因的および外因的刺激)の種類にかかわらず,サイトカインを中心とした免疫-炎症反応による非特異的な全身生体反応を把握するための臨床概念である。

1992年にAmerican College of Chest PhysiciansとSociety of Critical Care Medicineの合同委員会が敗血症に関連する診断基準として発表し,敗血症とは感染症に起因するSIRSと定義した。

臨床的で簡便であり迅速に診断が可能であるため,重症患者のスクリーニングとして広く浸透している。

Japanese Association for Acute Medicineから引用してます。



難しい用語で書かれてますが、体に何らかの刺激で、炎症、免疫反応が起き、それによって炎症性細胞が活性し放出するものが原因で、全身に炎症反応を起こすのを把握す為の概念。

体に何らかな刺激には、感染性と非感染の双方を含んでますが、感染によるSIRSを特に敗血症と言う。

簡単な診断基準なので、臨床現場では重症患者さんを分類分けするのに使われるという事です。


SIRSの診断基準


簡便で迅速に診断可能と言われている所以は、以下を見てもらえれば解ります。

  • 体温:38℃以上または36℃未満 (成人正常値:36.0~37.0℃)
  • 脈拍数:90回/分以上 (成人正常値:65~80回/分)
  • 呼吸数:20回/分以上 またはPaCO₂が32Torr未満 (16~20回/分 PaCO₂が35~45Torr)
  • 白血球数:12000/µL以上または4000/µL以下 あるいは未熟顆粒球が10%以上 (4000~10000/µL 桿状好中球2~15%)


上記の4項目のうち2項目以上と満たせばSIRSと診断されます。(改訂版は、呈しうる症状の項目の多さや明確な診断基準の欠如などから、従来版を記載してます)。


SIRSの症状


悪寒戦慄をともなう急激な高熱、頻脈、血圧低下、意識障害重篤な場合は多臓器不全に移行し、死につながることも!(必ずしも、この限りではない)


SIRSの治療


ICUで集中管理のもと、抗菌薬投与。 (必ずしも、この限りではない)


まとめ


いかがでしたでしょうか? 


擦りむいたり、怪我したり、炎症反応がおきることは、誰もが経験しますよね?


炎症とは、生体に一定以上の刺激が加わったときに起きる生体防御反応で、良い作用なんですが、時に過剰に反応したり、誤って反応したり、全身に反応してしまうと大変なことが起きてしまいます。


また、感染でない、SIRSを引きおこす病態として,外傷,熱傷,膵炎,外科手術など様々なので予測できません。


怖いですよね。


今日は〈SIRS〉、知って損は無い知識だと思ったので取り上げてみました。



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7年前のボン(アイボ)。普通のベットの飛び乗るのも、余裕なアイボ。このベットで一緒に寝てたね💖


最後まで、お読みいただきありがとうございます。