世界に誇る日本企業、パナソニック。
パナソニックの歴史は大変古く、大正時代に松下幸之助氏が松下電器として創業したところから始まります。
経営の神様として今も語り継がれている松下幸之助さんが語る「ありがたさ」の思想を紹介したいと思います。
ご紹介する内容は、松下幸之助さんが演説の音声をテキスト化しています。そのため、多少言葉を変換しています。
目次
「ありがたさ」を分かる事は、楽しさを生み出す
「楽しい」を感じるのは色々あると思うが、「楽しい」という事の大きな根底はやはり「ありがたさ」をわかるという事。
ありがたさが分かるという事が、楽しさというものを生み出す大きな原料になる。
欲しがるものが何であれ、それは一つの物にすぎない
物資につきましても、こういうものが欲しい ああいうものが欲しいという事で時にはケンカもする。
ものを欲しがるという事は人情として、欲望として当然な事だと思います。
しかしその欲しがるものが何であれ、それは一つの物にすぎない。
「空気」がある喜び
「空気」というものはですね、先ほど言ったものよりもずっと大事なものである。
水も大事なものである。しかし水が一時なくても生命に危険はない。
空気は5分間なくなれば、もう生命がなくなる。
それほど大切なものは、非常にふんだんにあります。
我々が生きれる事は空気が与えられてるという事、今を保っているという事についての理解と喜び。
そういうものをどの程度感じるかと考えた時、
なるほど金儲けも大事である、仕事も大事である、我が使命というものも大事である、使命には命をかけようという事も意義がある。
しかし5分間空気を止められたら、君は死んでしまうんだと言われると、「なるほど空気というものは一番大切なものである」。
と、思うのであります。
狭い心と感じる時
ある一つのものを欲しいためにお互いケンカする。酷い争いをするという事も、時には意義がある事かもしれません。
時に意義がある事かもしれないが、そんな小さいものよりももっと大きな無限の空気を与れてるという事を考えたら・・・
もっともっと大事なものが、もっとなくてはならんものが無限に与えられてるいう事に対して、「心の狭い」と感じるわけです。
無限に与えられているもの
もっと一つの自然の姿を眺めたならば、無限にいかされているというのが分かる。
人間、自ら生きる努力というものは、その内のごく一部分である。
その一部分によって、色々問題を起こしてるという事が、なんだか自然にすまないような感じがします。
無限に生かされる あらゆる要素というものが与えられている。
それに対して何の感情も持たない。
そしてそう大してない物に心映えて、物を判断することが、あまりに小さい自分であったというような感じもしています。