朝、起きて窓を開けると爽快な5月。
外の匂いも、爽やかな香りがします。
それを味わう度に、ボン(アイボ)にも味わわせてやりたい。
きっと、この季節を待っていただろうと・・・
はい。アイボパパです。
今朝ヤフーニュースで、交通事故で被害者をはじめ、事故に関係した人々の心の傷に関して書かれてました。
*1(post-traumatic-stress-disorder) 心的外傷後ストレス障害の事ですね。
アイボの旅立ち後、自己診断していたこともあって、予てからPTSDを書こうと思ってので、これを期に書きたいと思います。
目次
PTSDとは?
大規模な災害、犯罪、交通事故、単独の犯罪被害、DV(家庭内暴力)、虐待などで強い恐怖を感じ、それが記憶に残ってトラウマとなり、何度も思い出されて当時と同じような恐怖を感じ続けるという病気です。
こうした体験の後では、普通は数週間のうちに恐怖が薄れ、記憶が整理されて、その体験が過去のものとして認識されるようになります。
PTSDでは、トラウマの記憶が1カ月以上にわたって想起され続け、生活面でも重大な影響を引き起こしていることが特徴です。
患者数
わが国での住民データによれば、一生のうちにPTSDになる人は、1.1~1.6%ですが、20代から30代前半では3.0~4.1%となっています。
米国での調査では、人口の8%程度にPTSDが発症するとされています。
同じ調査では、PTSDを生じるような危険な体験をする率は、男性で60.7%、女性で51.2%です。
しかし、そうした体験をした人のうちでPTSDになるのは、男性で8.1%、女性で20.4%にすぎません。(同じ被害を受けても女性のほうがPTSDを発症しやすいことが指摘されています)。
これらの数字はPTSDを発症する人の割合です。そのすべてが慢性化するわけではなく、少なくとも数カ月間は6~7割の人に自然回復が期待できます。
WHOの予測では、PTSDは今後、劇的に増加することが示唆されています。交通事故、戦争による負傷、およびそのほかの暴力によって引き起こされるPTSDは、将来、全世界の障害原因の上位12位に入ると予想されています。
原因・発症の要因
生死にかかわるような危険を体験したり目撃したりすることによって発症します。そして発症率は、恐怖をもたらすような体験の重症度に応じて増えていくことが知られています。
しかし、そのような体験をすれば全員がPTSDを発症するというわけではありません。発症に影響する要因としては、過去に精神的な病気があったこと、過去に虐待などのトラウマがあったこと(PTSDを発症していなくても)があります。
また特殊な遺伝的な素因があった時には、多くのトラウマ的な出来事を体験した場合に、PTSDの発症率が上昇しやすいことが最近、指摘されています。
PTSDの症状が生じたとしても、そのほとんどは1~2カ月のうちに自然に治っていきます。
慢性化する要因としては、性別や遺伝的なこともありますが、最も重要と思われているのは、体験をした後のサポートです。
とくに被害の相談をした時に、心ない対応をされるなどの二次的トラウマがあると、PTSDの回復は妨げられます。
それ以外の要因としては、飲酒・喫煙の増加など生活習慣の悪化もありますが、眠るためにお酒を飲むことは逆効果です。次第に眠れなくなり、お酒も増えてしまいます。、意外に知られていないのがカフェインの作用です。カフェインは基本的には気分を爽快にしますが、不安がある時にはかえって不安を強めてしまいます。
症状
PTSDになったからといって、いつでも不安になっているとか、暗い表情を浮かべているわけではありません。多くの人はできるだけトラウマを忘れようとし、無理をしてでも明るく振る舞おうとしています。
「再体験症状」:本人の内心では「忘れていよう」と思っていても、ふとした拍子に体験のつらい記憶が突然思い出されたり、その時の光景がありありと浮かんできたりします。また、体験を思い出させるきっかけに触れた時に急に思い出したり、不安定になったりします。
「否定的な認知」:自信をなくし、自分には何もできないとか、誰にも理解してもらえないとか、思いがちになったりします。
子どもの場合には、被害の遊びを何度も繰り返したり、絵に描いたりしますが、子どもの多くはこうした遊びを通じて回復していくので、周囲の大人は落ち着いて見守ることが大切です。
治療法
PTSDの治療においていちばん大切なことは、心理的に安全、安心、安眠の確保をして、自然の回復をうながすことです。
被害を受けた後の数カ月間は、かなりの自然回復が見込まれます。
家族や周りの人が、保護的に回復を見守ることも有効です。
症状が重い場合や、徐々に悪化する場合、数カ月を経ても自然に回復しない場合には、専門的な治療の対象となります。
治療には、PTSDの特定の症状を軽くする為の対症療法と、PTSDという疾患そのものの治療法があります。
非薬物療法:薬と並んで、あるいはそれ以上に有効とされているのが、トラウマに焦点を当てた認知行動療法(持続エクスポージャー療法、認知処理療法、眼球運動脱感作療法)です。
医療機関を受診する時は、自分の話をよく聞いてくれる、信頼のできる医師やカウンセラーをみつけることが先決です。
経過
トラウマ被害を受けた人のすべてがPTSDを発症するわけでは無いですし、PTSDを発症した場合でも、過半数は自然に数か月で回復します。
薬物療法に関しては、SSRIで治療をした場合、効果は半年以上遅れてから生じることもあります。また効果がみられても、中断すると再発することがあるので、1年程度は服薬の継続がすすめられます。
持続エクスポージャー療法で治療した場合、多くは3カ月程度の治療で回復します。その後、再発する場合は少ないのですが、そのような場合には追加のセッションが必要になることもあります。
まとめ
まず、自分の症状をよく理解することが大切です。被害にあったことだけではなく、その後の不安や気持ちの変化について、「自分はおかしくなったのではないか」と感じていることが多いのですが、それは同じ目にあった人には誰にでもみられる正常な反応なのです。
被害にあったことについて、自分を責めている人もいますが、それは被害の後に生じた症状のひとつです。PTSDがよくなると、そうした気持ちもどこかに行ってしまいます。どうか勇気を出して、ケアや治療を受けられることをお勧めします。
なお、PTSDだと思って精神科を受診してみたら、PTSDではないと診断されることもあります。しかし問題は診断名でなく、あなたの苦しみがやわらげられることですから、まずは主治医の説明をよく聞いてみてください。
アイボパパは、恐怖を味わったわけではありませんが、アイボが血栓症で急に居なくなり精神的なダメージを受けました。
アイボの身体の状態を隈なくチェックしていたつもりですが、完璧にはできません。
自分を責めることもあったし、睡眠もとれない状況もありましたが、周りからのサポートで気持ちは楽になりました。
少し前までは、幻視、幻聴かと思う事もありました。(本当に聞こえてますよ♪)
でも、日を重ねるごとに聞こえないようになってるから、本当は幻聴だったのかも・・・
生体にはホメオスタシス(恒常性)があるけど、限界を超えるとヤッパリ壊れますね。
精神的なものは、特にデリケートかもしれません。
デリケートなだけに、周りからのサポートが何よりも効果を発揮するような気がします。
最後まで、お付き合い頂きありがとうございます。