こんばんは。アイボパパです。
アイボが旅立った原因を、少しマニアックに究明してみた!!② の続きです。
前回の②でもお伝えしましたが、アイボは肺炎になっていました。
ここで、問題なのが肺炎と気が付くまでの時間にあります。
少しマニアックに究明してみた①
www.daiki.site
少しマニアックに究明してみた②
www.daiki.site
目次
肺炎と気が付くのが遅れた理由
これは、完全なヒューマンエラーによるものです。
アイボパパは、ボン(アイボ)が10歳過ぎたあたりから、肺炎(誤嚥性肺炎)の予防を意識してました。
具体的には、歯磨きして、口腔内環境の悪化防止に力を入れてました。
歳を重ねれば、おもちゃを咬む事も減り、口腔内環境が悪化しやすく、嚥下機能の低下や免疫機能の低下で、誤嚥性肺炎のリスクが一気に高くなるからです。
なのに、なぜ??
それは、思い込みが原因でした。
ボン(アイボ)が旅経つ1週間前の3月27日、セカンドオピニオンしていました。
その病院で、血液検査、レントゲン等の検査結果がとても良好だった事もあり、薬の見直しがあったんです。
この薬の変更が、判断を鈍らせた原因の一つになってしまったのです。
変更され減った薬の中に、血管拡張薬と、冠動脈を広げる薬があり、これらの投薬を止めことでボンの呼吸が早くなってるのかも・・・
変更した薬が、ボンの体質に合わないのかも知れないと・・・
従来の病院で処方された薬の残りがあったので、新しい薬は3/30の朝から飲ませ始め、同日には少し体調が優れない感じを記憶しています。
(時系列を、少しマニアックに究明してみた②に載せています。文章の初めにリンクを添付してるので、確認してみてください)。
上記(飲ませ始めた時期、減った薬の作用)の理由により、「肺炎かも知れない」と、判断できなかった一因です。
セカンドオピニオンした先生の判断も鈍らせた
ボンが旅経つ一日前(4月3日 水曜日)に、セカンドオピニオンした病院で受診してるんです。
頻呼吸を確認し、「確かに早いですね。では、以前の病院が処方してた薬を飲んで様子を見ましょう」と言われました。
この時には、肺炎になっていたはずなのに・・・
でも、そう判断したのも仕方ないと思ってます。
6日前に受診し、検査を行って処方し服薬始めた日から頻呼吸となれば、処方した薬が原因かもしれないと判断しても無理はないと思ってます。
そら、駄目だろ!と思うかもしれませんが・・・
アイボパパも最初は、あの時(旅経つ1日前)に肺炎と診断されて、抗生剤を飲んでいれば4月4日に旅立って無かったかも知れないと思いましたが、ボンの体は肺炎にとどまらず、もっと重篤な状態だったのです。
DICが起きていた
DICを説明したものです。
www.daiki.site
少しマニアックに究明してみた①でも、お伝えしましたが、ボンの体内ではDICも起きていました。
DICが解ったのは、ボンが旅立った日(4/4)に行った病院です。(セカンドオピニオンした病院で良くならないので、以前通ってた病院に行きました)。
DICは以前に詳しく説明させて頂いた、播種性(はしゅせい)血管内凝固症候群で、血を固めて血栓を作り、線溶系の作用で血を固めないで溶かす、真逆の作用が同時に起きてしまってる状態です。この循環障害で、臓器機能障害を起こします。(詳しくはDICの説明を書いたブログを参照ください)。
ボンの前足の色が紫色に変色し、循環不全を起こしていたのもDICが関係していたと思います。
この足の変色と同時に、毛量も少なくなってました。
思い起こせば3月13日にアップしたブログ、「通院日。目に見える愛犬の老い・・・」に爪が伸びていない事を書いてます。
ボンは去年の6月から18日間隔で通院していて、その度に爪を切ってもらってましたが、3月12日の通院時に爪が伸びてないと言われました。
たしか、3月12日の通院の前の通院の時(2月23日)に爪を切ってもらうのを忘れたので、実際は2月4日の通院日に爪を切ってもらってから伸びてない事になります。
ボンの体力が急激に落ちたのも、2月。循環不全が起きて、しんどい状態だったと思います。
その循環不全を起こすDICに対して、第Xa因子阻害薬を投薬したと獣医さんが話してくれました。
DICを説明したブログに書いた内容、止血機構の凝固系(二次止血)、共通因子Ⅹ因子を阻害する事で血を凝固させない事により、新しい血栓を作らせないように投薬されてたようです。しかし、出血傾向にもなるDICの治療は困難であったと推測されます。
このDICの処置をしなければ、肺炎と同じように4月4日 木曜日に旅立たなかったかも知れないと思ったりもしますが、多少の差はあれど 間違いなく旅立ちが近いことは理解できます。
SIRSも該当する
これも、以前のブログに書いてます。
SIRSの診断基準、呼吸、体温、脈拍数、白血球数の異常値が2つ以上で診断されるもので、ボンにも該当します。
DICも、SIRSもそうですが、多臓器不全が生じる事で死に至ります。
ボンの体は、4月4日の時点で多臓器不全も起きていたのではないかと・・・
まとめ
ボン(アイボ)の容態は、肺炎、DIC、SIRS、と多臓器不全に至っていたと推測されますが、一番の原因は血栓症でした。
血栓症は、肺塞栓、脳梗塞、心筋梗塞、深部静脈血栓等で、血管が詰まっておきます。
DICの治療で流れた血栓が、微小血管に詰まったかも知れませんし、原因は解りません。
去年の暮れと、今年の初めに神経系と思われる「めまい」も起こしていました。
前庭疾患(平衡感覚を失ってしまう病気全般)のような症状で、原因は様々のようです。
総合して考えると、ボンの体は見た目以上に蝕まれていたように思います。
あの肺炎を少しでも早く気が付いていれば、入院当日に抗生剤だけ投薬してれば、もう少し一緒に居れたのではないか?と、様々な憶測をしてしまいますが、アイボの旅立ちは定められていたと思います。
以前書いた、虫の知らせが無ければ疑う余地もありましたが、どう考えても偶然とは思えない出来事が1日前やアイボが旅立った同時刻に起きてる事を知ると決められたように感じます。
www.daiki.site
この虫の知らせの記事以外にも、親戚の方にも虫の知らせがあった事を聞きました。
ボンは、オジジ(アイボパパ)に迷惑かけないように寝たきりになる前に旅立ったのかも・・・
アイボパパはボンに頑張ってくれと思ったことは無く、苦しまないでほしいと願っていました。
肺水腫で旅立つ時は、とても苦しいと言われてるので、血栓症で良かったとも思ってます。
ただ悔いが残るのは、一緒に居てあげれなかった事。できれば、家に居させてあげたかった事。
ボンは小さく愛らしい容姿とは裏腹に、とても気が強く弱音を見せない気丈な性格だったので、その姿を見せたくなかったのかもしれません。
最後まで、お付き合い頂きありがとうございます。