AIBO blog by DAIKI

最愛のアイボとの想い出 毎月4日は100%更新します ※旅行中を除く

肌トラブル・化粧品・油を制する者は救われる

去年の冬から今年にかけて乾燥肌を気にするように....


顔を洗うと100%の確率で「粉がふいてる」....


職場の女性に「化粧水とか塗ってケアしないダメですよ!」と言われ....


化粧水とやらを購入し使い始めた。


でも使うのやめました。


と言うわけで、アイボパパです。



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化粧水や乳液等で保湿されたと思う感覚ありますよね?


でも、なんで保湿されるの?


理由は簡単。「油性成分」だからです。


この話を「ケアしないと駄目ですよ」と指摘をくれた女性に話をすると、


「油なんですか?」....


「じゃ、私はその化粧水を買うことはないです」....


こんな会話からヒントを得て知って損はない話「脂質(油)と皮膚・細胞膜の関係」について書きたいと思います。


ご興味のある方は、最後までお付き合いください(^^♪


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皮膚の基本的構造


まず最初に皮膚の基本的構造を知っておきましょう。


皮膚の構造は表皮・真皮・皮下組織に分かれ、表皮には血管がありません(つまり全身に作用しない)。


上皮には色んな種類がありますが体表を覆う表皮は重層扁平上皮と呼ばれ、写真イラストで示した4層の部分です。


重層扁平上皮の特筆すべき点は、なんと言っても外来刺激から身体を守ること


重層と呼ばれる表皮だから分厚いと思われがちですが、厚さ100μm=0.1mmしかありません。


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皮膚の断面イラスト



では皆さんがお肌のケアをしている肌とは?


化粧品の広告で良く目にする「肌の奥まで浸透する」ってどこ?


化粧品が全身に作用するようなことがあれば大変なことになるので、血管の無い表皮なのは当然です。


表皮は4層に分かれていますが、どの層をターゲットにケアしてると思いますか?


最表層の角質層が正解になります。


角質層の厚みは10~20μm=0.01mm~0.02mmと言われています。



角質層は薄いけど凄い防御力


皮膚の防御機能は体外からの異物の侵入を阻止し、体液の漏出や体内の水分の蒸発を抑えています。


これらの働きは、主に角質層の物質の通過しにくさに起因しています。


0.01mm~0.02mmの厚さしかない角質層は、表皮角化細胞に周りを脂質(セラミド)が覆っています。


例えとしてブロックを積み上げる時をイメージしてみてください。


ブロックが表皮角化細胞、接着を行うセメントが脂質(セラミド)といった感じです。


このようにしてできた構造は強固な壁を形成し、皮膚の防御機能を発揮します。



強固だけどもスグ剥がれる角質層


角質層は最表層に位置するので見た目の美しさに左右します


重層扁平上皮は基底細胞層(表皮の最深部)から細胞分裂し、徐々に押し上げられ最終的に角化層になります。


こうして表皮はターンオーバーを繰り返しています。


角化層には核や細胞小器官はありません。


つまり核がないということは細胞にとってはを意味します。


角質層は表皮角化細胞や脂肪(セラミド)で構成された死骸の集まりなのです。


これらは非常に剥がれやすく、粘着テープ等で20回~30回繰り返せば完全に剥がれると言われています(テープストリッピング)。



浸透する条件とは?


この層を通過させたり細胞膜を通過するには一定条件を満たさないと通過できません


これが非常に難しいことでして...


何故、防御機能を突き破る必要があるので簡単にはいきません

  • まず大前提として分子量が500以下であること。


分子量が大きいと分子が大きくなり拡散性が低下し吸収されません。


角質層は脂溶性が高いため、脂溶性が高い主薬のほうが吸収性が高まります。


一方、角質層より下層は脂溶性が低く、角質層から下層へ移行する場合は脂溶性が高すぎると吸収性が低下します。

  • 融点が低い。


角質層に対する溶解度は融点と負の相関があるため、融点が低いほうが角質層に溶解しやすく吸収性が高まります。


これらの条件をクリアしないと吸収できないことになります。


医薬品とされる塗り薬は基剤となる、油性成分、水性成分、界面活性剤およびその他の添加物を厳密に調整し経皮吸収性を高めています。



脂溶性が重要である理由


角化層が表皮角化細胞と脂質(セラミド)から構成されていることをお伝えしたので、脂溶性物質の吸収性が高いのは容易に想像できると思います。


つまり水溶性の物質は角質層を通過するのは極めて少ないということになります。


でも、これは角質層に限ったことではありません。


細胞の細胞膜はリン脂質二重層でできており、脂質は透過しやすい傾向にあります。


細胞膜に関しては水、尿素、酸素、二酸化炭素などが通過する機能も備えています。


その他に一般的な飲み薬の多くは脂溶性の薬物が吸収され水溶性になって排出されています。



要約


化粧水や乳液は0.01mm~0.02mmの厚さしかない角質層の脂質を主に補っている。


角質層は水分の蒸散を防ぎます。角質層をケアすることで本来の水分を保持することができる。


化粧水や乳液に含まれる脂質(グリセリンやワセリン等)がほとんどの作用を占める。


仮に他の成分が効果があるとしても、ごくわずか。


理由として、化粧水や乳液に含まれる成分の多くは分子量が大きく皮膚を通り抜けない。


例えばコラーゲンは分子量30万前後で、透過できる500以下に全く及びません。ヒアルロン酸も同様。


ビタミンCは水溶性なので分子量は小さいけど透過しない。(脂溶性ビタミンCもありますが分子量が大きい)


国産大手化粧品メーカーの内容物を調べたところ自然由来の○○とか書かれてますが、エビデンスがあるのかも解らない物だらけ。


肌は外来物質から体を守る機能があるので、たくさん塗っても、温めても、摺りこんでも、押し付けても、表層以外の部分に入ることはありえません。あってはならないことだから。


メラニンと呼ばれる色素は重層扁平上皮の最下層の基底細胞に生じることがほとんど。



余談ですが重層扁平上皮にできる癌もあります。化粧品が原因になることは無いと思いますが、過度な刺激は誘発因子になりうる可能性も考えられます。



電子タバコの煙の正体は化粧品で使われるグリセリンです。コンサートで使われる白い煙も同様です。←ドライアイスを使う場合もあり




最後に、皮膚は外来刺激に立ち向かう重要な臓器です。


肌トラブルが生じた時でも、最終的には自己再生能力にかかっています。


エビデンスがとれる優れた成分であっても自己のターンオーバーに敵いません。


表皮のターンオーバーは通常、約28~40日で繰り返されるので、遅くても40日たてば新しい肌に生まれ変わります。


やはり適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠が大切だと言うことですね(^^♪



本日は以上になります。



今回もご覧くださり、ありがとうございました。



下の写真の白くて小さいワンコが、アイボパパが愛してやまないAIBOです。

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